20年ほど前、
「天然生活」という雑誌が創刊されたとき
「こういう暮らし方があるんだ」
と初めて知りました
古いモノを大切にする日常や
シンプルだけど身体に良さそうな料理
手作りを楽しむ生活
当時 子育て真っ最中で
普通の生活を送ることさえ
ままならなかったのですが
遠い夢物語を見るように
天然生活的な暮らしに憧れていました
そこからは しばらく
無添加、無農薬、オーガニック
に敏感になり
味噌やパンを手作りしたりして
必死に理想に近づこうとしました
そうこうしているうちに
今度は「ミニマリスト」という言葉が
耳に入るようになります
天然生活を目指して購入した
窯元の重たい食器や
着慣れない麻の服などが
だんだん快適でなくなっていき
本物のミニマリストのように
必要なモノだけ残して
すべて処分したくなりました
ちょうど転勤に伴う引越しのタイミングで
派手な断捨離を決行し
ものすごい量の不用品を処分しました
ミニマリスト熱も落ち着いた最近は
「〜するための30のコツ」
みたいな本に興味がわいて
実際に30個のコツを
実践しようと頑張ってみたり
自分でも30個考えてみたりしましたが
だんだんと
誰かが言っていることの言うなりになる
自分が嫌になってきました
こうしなきゃいけない
ああしなきゃいけない
何か決まり事があることが
重荷に感じるようになったのです
そういう本を読んでも
「へー、そうなんだ」
と思っていればよいのでしょうが
何せ影響されやすいので
ついつい本気になってしまいます
それならなるべく
そういう本や情報を
取り入れなければいいのでは？
いやいや、
中にはためになる情報もあるから
シャットアウトするのも違う気がする
ただ、以前と違うのは
理想を追い求めるよりも
自分が楽をしたい
という気持ちが強いこと
これからも色々なものに
流されると思うけど
無理なく楽しく
やり過ごせたらいい
